求人票の経験面に要注意
ここ数年の転職市場の傾向として、求人票に条件や制限を付けるケースが増えています。かつては、せっかく求人を出すのだからより多くの人に応募してもらいたい、という考えから年齢や経験を「不問」とする求人が多かったのですが、最近は様子が変わって来ています。その要因として、かつてないほどの多くの求職者がハローワークなどに訪れている状況があります。そうした状況を知った会社側が「それなら多少条件や制限を付けてもある程度応募者が集まるだろう」と考え、求人を出すようになったのです。むしろある程度条件や制限を付けないと応募者が殺到してしまい、本来の業務に支障をきたすことさえあるのです。特に経験面においては「経験○年以上」とする求人も目立っています。
そのため「経験者優遇」とある求人は、今や経験必須と同意語とまで言われています。経験者優遇とは、文字通り数ある応募者の中に経験者がいれば、その人を優先的に採用しますよ、という意味です。ですので、未経験者でも応募自体は可能なのですが、多数の応募者の中には経験者が必ずと言っていいほどいます。中には「経験不問」とある求人でも、いざ募集をかけたら経験者が多数来たので途中から経験者に限る状況に変わるケースもあるくらいです。このため経験が無い求人に応募するのはかなり難易度が高くなります。単に「興味があったから」では到底採用には至りません。異職種からでも何らか通用する経験や能力をアピールすることが最低条件となります。
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